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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Peal & Co U -Tip (w/JEDDITE SOLE) 

ちょっと浮気します(^^;

IMGP6771.jpg


Peal & Co. のUチップ。
デッドストックで、60s前半頃のものと推定しています(根拠は後述)。


IMGP6783.jpg



Peal と言えば、Brooks Brothers とのダブルネームのこんな表記の靴をよく見ますね。


peal_and_co_brooks_brothers.jpg


Peal が1965年に閉鎖する際、商標権を買い取ったのが、以前から取引のあったBBというのは
有名な話。


peal2_201409250128250de.jpg




ただ、この靴は Peal 単独名義。 つまり Peal & Co のオリジナルということになります。


peal3.jpg



Peal & Co はロンドンにあった有名注文靴店。
もとをたどれば1791年にまで遡れる老舗で、顧客リストにはチャーチル首相やウィンザー公、
ケイリー・グランドなどの各界セレブリティが名を連ねていました。

経営難や代表者の死去により、1965年(2月27日土曜日正午)に閉店するのですが、
その際、屋号やロゴ( Fox & Boot )、ラスト、顧客リスト等々を BBへ譲渡したとされます。

ただ、この時それらの一部は Foster and Son (テリー・ムーアさんは Peal で働いていた)へも渡った模様。
Peal と BBの譲渡契約内容がよくわからないですけど、 F&S もこの Fox & Boot ロゴ、使っていますしね。


foster_and_son_logo.jpg


まとめると、Peal & Co. は 大きく Brooks Brothers と Foster & Son に受け継がれた、
ということになるでしょうか。




これは Youtube で見つけた1959年当時の Peal & Co の作業風景。 貴重な資料だと思います。


IMGP6777.jpg


ところで、この靴。
何といっても特徴的なのは、ゴムソール。


IMGP6767.jpg


IMGP6770_2014092414561381f.jpg


IMGP6768.jpg


“JEDDITE” という表記のある特徴的な合成ゴム?が使われています。


IMGP6776.jpg



革もなかなか凄い。
届いたときは、薄茶色で、若干乾き気味かなと思っていたのですが、


peal4.jpg



IMGP6784_201409250007203d9.jpg



試しに例のグリセリンケアをしたところ、吸うわ吸うわ。
で、アリニンカーフクリームを塗ったら、見事に復活しました。
こういう色だったのね、と。 


IMGP6774.jpg


で、この靴の年代考証ですが。


peal.jpg

(http://www.wirksworth.org.uk/D25-PEAL.htm より)


これは 一族のひとり、 Rodney Peal さんが描いた歴代 Peal社の建物外観。



IMGP6785.jpg


んで、これが靴のインソックにある住所。

たいへん分かりやすいですね。

この“48 Wigmore Street” に店舗があったのは 1958年〜1965年。
おそらく実質的には、59年〜64年の6年間かと。


IMGP6773.jpg


この間に製造されたものとみて間違いなさそうです。

で、残る疑問は、これどのメーカーが作ったのか、ということ。
もちろん、注文靴なら Peal なんですけど、どうもそうは見えないんで。

レディメイドはノーザンプトンに外注してたらしいので、どなたか推測でもいいので
ご意見下さい。

それにしても、やはり旧い英国靴は良いですね。
アメリカ靴とはやはり。。。

この靴は見なかったことにしようと思います。。。(^^;


Comment

Name - 電池  

Title - 

これ英国系ですよ。いいんですかー?笑

pealはグリーン製やクロケット製などグレードの高いものが多いようですね。私もエドワードグリーン製ブルックスpealのウイングスリッポンが欲しいんですよね。

私もそこまで古い物ではないですがAlan mcafeeを少し集めています。米靴とは違った正当なクラシック感がありますね。米靴はクラシックなものからユニークなものまで幅広いですが英靴はクラシックに傾倒している印象です。英靴は突き詰めるとビスポークになるのでなんとも…誰かのために作られた靴を入手するのに少し抵抗がありますね。しかし、英靴はすべての革靴の基本でもあるのでやはり素晴らしいんでしょうね。しかし市場での球数が妙に少ない気がします。なぜでしょうね。
2014.09.25 Thu 00:53
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

電池さん、こんばんは。


> これ英国系ですよ。いいんですかー?笑


電池さんがすんごいの持ってこられたんで、ビンテージ英国靴に逃げましたよ(笑)
ほら、Peal → BB → アメリカ靴ぢゃないですか。


> pealはグリーン製やクロケット製などグレードの高いものが多いようですね。私もエドワードグリーン製ブルックスpealのウイングスリッポンが欲しいんですよね。


あれ、何でしたっけ? それこそ Wigmore?
BBへは1930年代から納入してた、って話もありますね。


> 私もそこまで古い物ではないですがAlan mcafeeを少し集めています。

あれはチャーチ製でしたっけ? やっぱいろいろあるのかな。。。


>英靴は突き詰めるとビスポークになるのでなんとも…誰かのために作られた靴を入手するのに少し抵抗がありますね。

確かに。以前古着屋で、ジャケットが安かったのでよく買ってたんですが、ああいうのネームが入ってるじゃないですか。クリーニング屋さんに持って行くたびに恥ずかしかったですねえ(*゚▽゚*)
毎回名前が違うから(^^;



>しかし、英靴はすべての革靴の基本でもあるのでやはり素晴らしいんでしょうね。しかし市場での球数が妙に少ない気がします。なぜでしょうね。


古着屋さんはアメリカ仕入れが多いから、でしょうかね?
Royal Tweed とかアメリカで売られてた英国靴は見かけますから。。。

2014.09.25 Thu 01:23
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Name - 電池  

Title - 

>電池さんがすんごいの持ってこられたんで、ビンテージ英国靴に逃げましたよ(笑)
ほら、Peal → BB → アメリカ靴ぢゃないですか。

あのスペードソール運が良かったですよね笑
確かにBBが関わってますからアメリカ系靴ですね。現行のBB,BFはクロケット製ですよね。昔のpealはクロケット、グリーン、サージェント、チャーチがあると聞きます。見分け方はあるんでしょうかね。グリーンはヒールの釘が特徴的ですが…

>あれはチャーチ製でしたっけ? やっぱいろいろあるのかな

McAfeeの既製靴はほぼすべてチャーチ製らしいです。おそらくですが。あの時代のチャーチはシングルソールや伏せ抜いのラストも何種類かあるようですし…

>古着屋さんはアメリカ仕入れが多いから、でしょうかね?
Royal Tweed とかアメリカで売られてた英国靴は見かけますから。。。

確かにroyal tweedは見かけますね。現在知っている有名な英国メーカーはチャーチ意外(グリーン、クロケットなど)は下請け的存在が中心でインソールに記載されていないので気付いて無いのかもしれませんね。実は知らない名前の店名でごろごろ転がっていたり…と期待しています。
2014.09.25 Thu 04:50
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Name - tomo  

Title - 

europeanblendさんのイギリス靴への浮気、良いですねー^_^
たまにはお口直しも必要ですよね。

しかしpeal単独とは、、、初めて見ました。何処が製作しているのか気になりますが、きっと英国靴の神のような方がいらっしゃると思うので、すぐ判明しそうですね。

それにしても素晴らしい靴です。
良いものを拝見させて頂きました 。
2014.09.25 Thu 07:47
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

電池さん、ご返信ありがとうございます。


>見分け方はあるんでしょうかね。グリーンはヒールの釘が特徴的ですが…

ラスト番号とか書いてあれば分かるんでしょうけどね。
やはり英国靴をたくさん見てないとこの辺は厳しいかと。


> 確かにroyal tweedは見かけますね。現在知っている有名な英国メーカーはチャーチ意外(グリーン、クロケットなど)は下請け的存在が中心でインソールに記載されていないので気付いて無いのかもしれませんね。実は知らない名前の店名でごろごろ転がっていたり…と期待しています。


http://classicshoesformen.blog.so-net.ne.jp/2014-08-09-3

こういうのを見ると、やはりそれなりの知識が必要ですね。
(私はどっちが正しいか分かりませんが。。。)
2014.09.25 Thu 14:08
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

tomoさん、こんにちは。


> しかしpeal単独とは、、、初めて見ました。何処が製作しているのか気になりますが、きっと英国靴の神のような方がいらっしゃると思うので、すぐ判明しそうですね。

ええ(^_^) 英国靴には造詣の深い方がいらっしゃいますから、期待しています。
まあ、この時代のノーザンプトンなので、どこもあんまり違わないのかもしれませんが(^^;
こういうレディメイドはコストが指定されていたでしょうし。

Oxford ST 時代の Peal とか見てみたいですねえ。。。
2014.09.25 Thu 14:26
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Name - なおけんた  

Title - 

い、いかん、病気が再発する・・・・
それくらい魅力的なUチップです。

まじめなUチップというか、色気よりもつくりの丁寧さを感じてすごく好感が持てます。
レースステイ部の付け根とUの切り替え部分をつなぐステッチは他ではあまり見られないですね。
グリーンよりはクロケットという感じもしますが、昔のグリーンは色気よりも質実剛健でしたからね。
当然ですが、トリッカーズではないでしょうね。こんなにきれいに縫えません(笑)。
それとも、すでに消え去った別のメーカーか・・・。
誰か分かる方いませんかね・・・。
2014.09.25 Thu 23:19
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

なおけんたさん、こんばんは。

> まじめなUチップというか、色気よりもつくりの丁寧さを感じてすごく好感が持てます。
> レースステイ部の付け根とUの切り替え部分をつなぐステッチは他ではあまり見られないですね。

なるほど、言われてみれば確かに。さすがによくご覧になってますね(^_^)
まじめなUチップ、、、実に言い得て妙です。


> グリーンよりはクロケットという感じもしますが、昔のグリーンは色気よりも質実剛健でしたからね。

もっと普通のモデルなら、あるいは分かるのかもしれませんが、、、
ちょっとロンドン行って聞いてきます、、、(^^;

2014.09.26 Fri 00:21
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Name - -  

Title - 承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
2014.09.26 Fri 19:48
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Name - べじたん  

Title - 

商標権裁判がおもしろいですよ。
既成靴がEG製になったのは1950年代初頭だそうです。
ttp://vegtan.blog.jp/archives/51644785.html#fn31

11ページの右上にJEDDITEが載ってます。
ttp://yabushun.exblog.jp/22562037/

生産数的には注文靴のような気がしますが、Pealネームの既成靴と注文靴の見分け方はどうすればいいのでしょうね。
2014.09.26 Fri 19:51
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

べじたんさん、こんばんは。

> 商標権裁判がおもしろいですよ。
> 既成靴がEG製になったのは1950年代初頭だそうです。
> ttp://vegtan.blog.jp/archives/51644785.html#fn31


おお、やっぱり裁判になってましたか! 
しかも、ずいぶん最近になって。。。

これ、実に面白いですね。
顧客と職人との信頼関係もありますから、ラストなんか会社に
渡したくないでしょうね。

それにしても詳細な記録をまとめていただき、たいへん参考になりますm(_ _)m


> 11ページの右上にJEDDITEが載ってます。
> ttp://yabushun.exblog.jp/22562037/

このページ、見てましたがクリックしなかったので右半分を見逃してました(^^;
確かに載ってますね。この時代からあったんですね。


> 生産数的には注文靴のような気がしますが、Pealネームの既成靴と注文靴の見分け方はどうすればいいのでしょうね。

上のべじたんさんの記事中の英文資料にも、そう書いてありますね。

これが注文靴なら嬉しいのですが、いくつか見たことのある Peal for BBの靴と
内部表記の仕方が似てたので、てっきり既製かと。
木型なんかが付いてたりしたら分かりやすいのでしょうが。。。

2014.09.26 Fri 23:50
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

あと、SFの件、ありがとうございます。

ロンドンへ行かずに済みます(笑)

返答を楽しみにしたいと思います。
2014.09.26 Fri 23:55
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Name - KM  

Title - 

KMです。
なかなかいい靴ですね。こういうのが手に入る時代だというのが羨ましいです。
さて、外注先についてはまったく知識がないのでダメですが。

>“JEDDITE” という表記のある特徴的な合成ゴム?が使われています。

そういう名前だったのですね。
実は随分昔に神田の平和堂で買った、Church'sのCASPER、Model#5018/50というのを長年履いています。
この底はゴムなんですが、ギザギザのところが同じようですね。
Casperの製造は1958年と推測してます。

>おそらく実質的には、59年〜64年の6年間かと。この間に製造されたものとみて間違いなさそうです。

この年代であることになんとなく妥当性があります。
このゴム驚異的な強さで、40年以上はいていても、ほとんど摩耗していません。さすが大英帝国だったと感心します。

ちなみにCasperはこんな感じです。http://photozou.jp/photo/list/286324/8160387?page=4

余談ですが、同じページにAquascutumのBritish Warm Overcoatを載せてます。
このコートはチャーチルがヤルタ会談で着ていたもので、最近ではチャールズ皇太子がきていた位です。超珍しい(笑)。
http://www.allposters.co.jp/-sp/Prince-Charles-Visiting-Wedegate-National-Trust-Land-in-Wales-October-1973-Posters_i4176268_.htm

私は多趣味で、服は順位が5~6位の優先順なので、あまり靴は持っていません。さらに何度か死にそうになったので、当時の古い購入靴は差し上げたり、譲ったりしてあまり残っていません。
2015.07.06 Mon 09:09
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

KMさん、こんにちは。

> 実は随分昔に神田の平和堂で買った、Church'sのCASPER、Model#5018/50というのを長年履いています。
> この底はゴムなんですが、ギザギザのところが同じようですね。
> Casperの製造は1958年と推測してます。
>
> >おそらく実質的には、59年〜64年の6年間かと。この間に製造されたものとみて間違いなさそうです。

> この年代であることになんとなく妥当性があります。
> このゴム驚異的な強さで、40年以上はいていても、ほとんど摩耗していません。さすが大英帝国だったと感心します。

> ちなみにCasperはこんな感じです。http://photozou.jp/photo/list/286324/8160387?page=4


40年以上も履かれているとは!まずそのことに驚いています。
そしてこのゴムそんなにもつのですね。本当に驚異的です。
こういうお話を聞くと、IT技術なんかは進化してるのに、靴文化は退化して
る気がします。

平和堂、憧れの靴屋さんでした。
オリジナルローファーが欲しかった。。。


> 余談ですが、同じページにAquascutumのBritish Warm Overcoatを載せてます。
> このコートはチャーチルがヤルタ会談で着ていたもので、最近ではチャールズ皇太子がきていた位です。超珍しい(笑)。
> http://www.allposters.co.jp/-sp/Prince-Charles-Visiting-Wedegate-National-Trust-Land-in-Wales-October-1973-Posters_i4176268_.htm


このコート、素晴らしいですね!(>_<)
まじまじと拝見させて頂きました。


> 私は多趣味で、服は順位が5~6位の優先順なので、あまり靴は持っていません。さらに何度か死にそうになったので、当時の古い購入靴は差し上げたり、譲ったりしてあまり残っていません。


そうでしたか。さぞ素晴らしい靴をお持ちだったのでしょうね。

貴重なモノを見せて頂きありがとうございます^_^
2015.07.07 Tue 10:41
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