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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Banister Spectator Shoes 

Banister のスペクテイターシューズ。

IMGP6435.jpg


けっこう旧い時代のもので、バックスキンの質感が素晴らしいです。


IMGP6439.jpg


手書きのインナー表記。Aウィズなのでカスタムオーダーでしょうか。


IMGP6452.jpg


ヒドンチャネルに釘打ち仕様のヒール。


IMGP6436.jpg

IMGP6437.jpg



Banister Shoes は正式には James A Banister Companyといい、1845年、
ニュージャージー州ニューアークにて創業。


ad-1926-banister-shoes.jpg


特に19世紀の後半〜20世紀初頭にかけては全米中に販売網を広げ、有力なメーカーになったようです。
(VIENNA とか PARIS の地名が見えますが、アメリカにも同名都市があリますし、この書き順からして、
国内の地名ではないかと思うのですが。。。)


べじたんさんからのご指摘により、この地名は万博のものだと分かりました。
おそらく何かの賞を取ったのだろう、と。よく見るとメダルのような図案も見えます。
ちなみに、1873 VIENNA とあるのはウィーン万博のことで、日本が初めて公式に参加した万博
として知られています。


banister3.jpg


SF(Style Forum)のスレッドで、Banister が話題にのぼったことがあるのですが、ここでも創業者の子孫
の方(曽孫)が降臨なさいまして、いくつかの謎を解き明かしてくれました。それによると、創業者Jamesさん
のお父さんが1830年頃から靴の製造を開始、1845年に会社組織化。1900年頃にJamesさんの息子Arthur
さんが事業を継承しますが、健康がすぐれず、1930年8月20日に会社は解散。(恐慌による業績悪化も
あったかもしれません)

banister1926.jpg


ウラをとったところ、このことを示す記事が1930年8月21日付の地元紙にありました。


banister-article1930.jpg


従って、オリジナルのBanisterは1930年までしか存在していない、と、この子孫の方は結んでおられます。


banister1925.jpg


で、その後どうなったか、ということですが、他の投稿者の話をつなぎ合わせると、
Banister Shoes の名跡は様々なメーカーに買収され、

1950年代〜60年代後半にはSTETSON社が上級グレードとしてその名を使った。
その後、Brown Shoe CoがBanister名を引き継いだ、とのこと。


↓STETSON社製Banister (late50s)

banisterbystetson.jpg


つまり、まとめると

〜1930年  オリジナル
1950s〜60s STETSON社
70s〜    Brown社

ということになります。見ての通り、30s40sの部分が未解明です。


IMGP6434.jpg


で、この靴なのですが、作りから見て、40s50sくらいのもののように見えます。


IMGP6431_20140817163738a45.jpg

ですので多分Stetson社製ではないかと。あるいは「空白の時期」のもの。


IMGP6430.jpg


こういう旧いアドでしか見たことのない靴を実際に手に入れられるのが、アメリカ旧靴の
醍醐味ですね。


Comment

Name - べじたん  

Title - 

>VIENNA とか PARIS の地名が見えますが、アメリカにも同名都市があリますし、この書き順からして、国内の地名ではないかと思うのですが。。。

こんばんは。万博で何か賞を取ったんでしょう。
http://forthediscerningfew.files.wordpress.com/2011/11/john-lobb00011.jpg
2014.08.17 Sun 21:55
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

べじたんさん、コメントありがとうございます(^_^)

> こんばんは。万博で何か賞を取ったんでしょう。
> http://forthediscerningfew.files.wordpress.com/2011/11/john-lobb00011.jpg

なるほど! 道理でメダルみたいなものがアドに載ってるワケですね。
スッキリしました。
BBのラストの件もありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

2014.08.17 Sun 22:05
Edit | Reply |  

Name - 電池  

Title - 

お久しぶりです。

これは!!本当にかっこいいですね。たまらないデザインです。昔はこのトウとヒール以外がホワイトのスペクテイターを避けていましたが今はこのパターンの黒白も茶白もほしくてたまりません。

この時代は本物のバックスキンなんでしょうね。私のフローシャイムの赤白のスペクテイターにホワイトの部分の革質が似ているように感じます。私のものもバックスキンなのかもしれませんね。

今回紹介のメーカー全く知りませんでした。そのメーカーの歴史までご存知とは流石europeanblendさんだなと感じます。これからも古靴を学ばせて頂きますね。
2014.08.17 Sun 22:38
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

電池さん、お待ちしておりました(^_^)

> これは!!本当にかっこいいですね。たまらないデザインです。昔はこのトウとヒール以外がホワイトのスペクテイターを避けていましたが今はこのパターンの黒白も茶白もほしくてたまりません。

私も以前は電池さんのように思ってましたが、これはこれで良いですよね。

> この時代は本物のバックスキンなんでしょうね。私のフローシャイムの赤白のスペクテイターにホワイトの部分の革質が似ているように感じます。私のものもバックスキンなのかもしれませんね。

少なくとも30sのフローシャイムは“genuine buckskin”と広告に謳ってますから本物かと。
ヌバックとは全然手触りが違いますよね。

> 今回紹介のメーカー全く知りませんでした。そのメーカーの歴史までご存知とは流石europeanblendさんだなと感じます。これからも古靴を学ばせて頂きますね。

Banisterは古いアドでたまたま目にしていただけです(^^;
オリジナルなら、おそらく電池さんの Johnson Bros のようなラストのはずなので、
これはSTETSON製かと。あのJohnsonは素晴らしいですねえ。
あんなもの見せてもらって、こちらの方こそ勉強になります。

2014.08.17 Sun 23:08
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