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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Hanan のオールドシューズ 

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Hanan というオールドブランドのホールカット。
デッドストックで、推定年代は…たぶん新しくても60年代前半までのものかと。



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以前紹介したMETZも似たような感じですが、あちらは2枚をつなぎ合わせた
正確にはホールカット「風」。
こっちは踵にしか縫い目がない、正真正銘のホールカットになっています。
アメリカでこの手の靴はワンピースと呼ばれ、この時代にはポピュラーな意匠でした。



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さすがにホールカットにできるだけあって、革質は素晴らしいの一言。
トゥは若干スクエア気味。ラストにも鋭角のくびれがあって、希望的観測を許して
もらえるなら、果てしなく50sのかおりがします。


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これらはいずれも40年代のHorne’sの新聞広告。
(Horne’sはペンシルバニア州最古のデパートで、1849年創業。
かのアンディ・ウォホールが1947年夏、このデパートのディスプレイを手掛けた、
との記録も残っています。)

当時の売価を見ると、高級品の部類だったと思われます。

この”Hanan’s Hurdler “ラインの名は、古くは1930年代から広告に登場し、
1960年代半ばまで散見されますが、ほとんどは1940年代に集中しています。



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Hanan & Son Shoe Company は1886年、ニューヨーク・ブルックリンにて創業。
アメリカで最も古いシューメーカーのひとつで、特に19世紀後半から第二次大戦前
において大きなシェアを持っていました。
19世紀末、ブルックリンの主要産業は靴製造業で、65のファクトリーが存在し
、その生産高の3分の1はHanan社の工場が占めていたそう。


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ここは自社名を靴に入れた最初のメーカーとしても知られています。

この頃すでに靴は工場で大量生産されるものになっていて、それを町の靴屋さんが
各々の屋号を入れて売っていましたが、靴屋さんが自前で作ってると思ってる人も
まだ多かったらしく、それらの人々に自社の名前をアピールする狙いがあったので
しょう。今では当たり前のことですが、当時としては画期的なアイディアでした。
いわゆるファクトリーブランドのさきがけですね。



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この狙いは当たったようで、以後 Hanan社は全米各地やカナダにリテールストアや
ディーラーを増やしていきます。何とパリやロンドンにも出店していたようです。

この当時(20世紀初頭)の新聞広告にはイヤというほどHanan Shoes の文字が躍って
いて、かなり有力なメーカーだったことがうかがえます。


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Hananの靴は戦前の広告の中でしか見たことがなかったので、自分的にはたいへん
貴重な発見でした。今後デッドで見つけることは(私には)難しいでしょう。

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