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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Florsheim Royal Imperial のウィングチップ 

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Florsheim のロングウィングチップ。Royal Imperial ラインのもの。
特に箱無しの場合、フローシャイムの年代判定は少々難しいのですが、
これは80年代前半のものとほぼ特定出来ます。



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これも箱は無かったのですが、リーフレットが付いていて、それに
"Copyright 1977 Interco Incorporated" の文字が見えます。




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International Shoe Company(後に Interco に社名変更)がFlorsheim
ブランドを買収したのが1953年、売却したのが1984年。

従って、1977年〜84年の間に製造されたものと考えられます。



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これは1977年の雑誌広告。
ここに、"New Royal Imperial Collection by Florsheim"とあります。

"Royal Imperial"の表記のあるフローシャイム自体は古い広告では見かけ
るのですが、デッドストックで出てくるロイヤルインペリアルは何故か
80年代以降のものが多いようです。

"Royal Imperial"グレードがいつ頃できたのか、というのが私のここ数ヶ月
の関心事で、いろいろ調べたのですが、おそらく60s後半頃ではないかと。
で、上の広告の1977年あたりから、新シリーズとして本格的に打ち出して
きたのでは、というのが今のところの結論です。
(どなたか詳しい方がいらっしゃれば、教えて下されば助かります。)




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ロイヤルインペリアルは最上級グレードとはいえ、ほぼ80sですから、
それ以前のインペリアルとほぼ同等くらいに見えます。
もちろん、今のフローシャイムから見れば圧倒的に良いのですが。




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年代を追うごとに、インペリアル→ロイヤル・インペリアルと名前が
派手になっていきますが、50s〜60s初期のレギュラーラインの方が
おそらく出来が良かったであろうことは容易に想像できます。

一昔前のクルマに、DX(デラックス)とかロイヤルサルーン、などの
グレード名が付けられたように、以前と中身はたいして違わないのに、
ネーミングだけが立派になった感じでしょうか。

50s のレギュラー ≧ 60s〜70sのインペリアル ≧ 80sのロイヤル
ざっくり言えばこんな印象を持っています。



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80sに入るとスニーカーが普及して、ちゃんとした革靴はあまり
売れなくなった。郊外に大型ショッピングモールができて、昔ながら
のテーラーや専門店で買う人が少なくなったのも一因でしょう。

革靴メーカーとしては決断をせまられたんだと思います。
普通のラインはコストダウンして、スニーカーに対抗する。
そして、従来のクオリティのものはこういうプレミアムライン
として残した、ということでしょう。

こうやって考えていくと、メーカーが勝手にコストダウンした
わけではなくて、安くて手軽なものを求める消費者のニーズが
そういう方向にメーカーを向かわせた、とも言えるかと。



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アメリカの靴好きフォーラムにフローシャイムに詳しい人がいて、
元靴屋さんらしいのですが、その人によれば、Royal Imperial に
シュ−バッグが付いていたのが90年代途中まで。
金文字の"Royal Imperial"表記 + 釘打ちヒール はこの人が靴を売り
始めた1995年にはすでになく、ロイヤルインペリアルも1997年に
なくなった、とのこと。

1999年頃にインド製へ移行しますが、これも初期のインド製は
アメリカ製と同等のクオリティがあったそう。
その後大幅に品質が低下した、とも。



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創業者の一族がブランドを買い戻したことでもありますし、真の
ロイヤルインペリアルを出して欲しいところです。


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