http://analyzer.fc2.com/ -->

N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Fin & Feather の ワークブーツ 

IMGP9106.jpg


Fin and Feather というブランドの8インチハイトブーツ。
デッドストックで、おそらく60年代あたりのものと推定。


IMGP9110.jpg


若干内側に寄ったモックトゥ部分など、以前書いた
Ranger by Endicott Johnson のブーツによく似ています。

当時、この手のブーツはこういうデザインがデフォだった
のかもしれません。


IMGP9144.jpg


しっとり感と弾力のある革で実に素晴らしい。
この革の良さが旧いブーツの最大の魅力ですね。


IMGP9137.jpg

IMGP9134.jpg


タグによれば、革は当時全米2大タンナーのうちのひとつ
たっだ Albert Trostel & Sons Co. というメーカーによる
もので、RESITAN という製品名が書かれています。


IMGP9120.jpg

IMGP9121.jpg


ソールは白い DU-FLEX CUSH-N-CREPE。
50〜60年代のブーツでよく目にするものですが、固すぎず
柔過ぎずの程よい弾力性があって、傑作だと思います。


IMGP9133.jpg


この Fin & Feather Boots はウィスコンシンに本拠を置く
B.A.MASON社のブランドで、現存します。


IMGP9155.jpg


Mason Shoe Manufacturing社は1904年にウィスコンシン州
チペワフォールズにて創業。
ブーツで有名な Chippewa Shoe Manufacturing Company
と同じ創業地になりますが、全くの別会社で、両社に資本関係は
ないと思われます。

Mason社の一部の製品には、"Chippewa"の刻印が入っている
ものがあって、チペワブーツのものと混同されることが多いようです。
確かに紛らわしいですね。

戦前はセールスマンによる訪問販売、戦後は個人と代理店
契約を結んで販売していたようです。


IMGP9146.jpg


このような靴の売り方は、昔のアメリカでは一般的だった
ようで、古い求人広告によく「靴のセールスマン募集」と
いうのがあります。内容を読むと保険の外交員に近い印象
を受けます。

たまにミニチュアサイズの靴のフィギュアみたいなのが
出てきますが、あれはセールスマンが営業時にサンプル
として持ち歩いたもの。カタログの他に、このような立体
模型で商品のイメージを伝えていたのでしょう。


IMGP9154.jpg


このようにして客の注文を受けたセールスマンが本社へ発注し、
販売マージンを受け取るという仕組みだったと思われますが、
大きな個人代理店なんかは、すぐに欲しいという顧客のために、
売れ筋商品の在庫をある程度持っていたと考えられます。

MASON のデッドストックをチラホラ見かけるのは、おそらく
この旧個人代理店の在庫あたりが出どころでしょう。

現行のMASONのクオリティは持ってないので分かりませんが、
他社と同様、おそらく悲しい感じになっているのではないかと。

現行のアメリカ製ブーツで昔ながらのクオリティを保っている
と感じるのは、Alden、White's、Wesco と一部のウェスタン
ブーツメーカーくらい。

日本で買えば、どれも結構なお値段がします。



IMGP9111.jpg


こういう比較的マイナーなメーカーのものであっても、やはり
昔のものは質がよく、安価で手に入る場合が多いので、
「名」を捨て、「実」をとるのも良いかもしれません。

Comment

Add your comment