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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

Continentals by cisco のウィングチップ 

70年代初期あたりの黒のウィングチップ。
チェコスロバキア製で、"Continentals by cisco"の表記があります。

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おそらく、どこかの大きな靴屋かストアチェーンが別注をかけチェコの工場で
作らせたものでしょう。チェコスロバキアは、かつて単体としては世界一の靴会社
だったBATA社の発祥の地。当然ながら、下請けファクトリーも多数存在していた
はずで、それらの一つで生産されたものと推定されます。

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アメリカのオールドシューズを集めていると、たまにこのチェコスロバキア製の靴
に出会うことがあります。最初はアメリカ製でないので敬遠していたのですが、
実際手に取ってみると、これがなかなか素晴らしいものが多いのです。

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このウィングチップも、釘打ちされたヒール、ヒドンチャネルにダブルソールと
本格靴に引けを取らない、実にしっかりとしたつくり。
仕上げの粗雑さは残念なところではありますが、革も肉厚で、きめがこまかく
なかなか上質のものが使われています。

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70年代というと、アメリカ靴ファンの間ではひとつの大きなターニングポイントと
されます。スニーカーなどの量産靴の増加により、各メーカーがコストダウンを余儀
なくされ、60年代に比べ格段に質が下がった時期。

アメリカ国内の工場でコストダウンを図ろうとすれば、生産の効率化を追求するしか
なかったでしょうから、逆に賃金の安い東欧圏へ丸投げしてしてしまった方が、安く
て質の良いものができたのでは、というのが私の推測です。
そして、チェコスロバキアにはたくさんの良い靴工場があった、と。

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きっと中には昔ながらの職人さんもいて、アメリカからの単価の安い発注でもあまり
手を抜かずに作ったのでしょう。
「ケッ、こんな仕様でちゃんとした靴が作れるかい。靴ってのはこう作るんだよ」
これは勝手な妄想ですけど(^ ^;

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