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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

CROWN WINDSOR by BOSTONIAN のプレーントゥ 

Bostonianと言えば、Florsheim、Johnston & Murphyと並ぶアメリカ靴の
老舗ブランド。これはよくお世話になっているヴィンテージ専門靴屋さんで
一目惚れして購入した、80年代デッドストックのプレーントゥ。

CIMG0830.jpg


昔のボストニアンの出来の良さは聞いていましたが、実際にこうやって手にとって
みるとその意味がよく理解できます。素人目にも明らかなほど、革に独特の光沢が
あり、作りにも手がこんでいます。
もともとボストニアンはアメリカ靴の中でも流麗なフォルムが特徴ですが、これは
B widthということもあって、さらにスマートな印象。

CIMG0835.jpg


アウトソールは Oak Bend、ヒールは積み革に"Sulvaprene"というゴムヒール。
これはオサリバン社のゴムヒールで、この時代のJ&M Aristocraft ラインなどにも
使われていました。

CIMG0833.jpg


この Bostonian は Crown Windsor というトップラインのもの。
表記が"CROWN WINSOR by BOSTONIAN"となっている当時の特別仕様で、
このラインには、オールデンと同じホーウィン社のShell Cordovanのものもいくつか
存在しました。

bostonian_shell.jpg


これは以前、ヤフオクに出品された CROWN WINDSOR の Shell Cordovan。
サイズが合えば欲しかった...。アメリカの靴好きの間でも語り草の逸品です。

CIMG0836.jpg


80年代というと、FlorshiemやJ&Mが生産拠点を海外に移し、品質が落ち始めた時期。
それに対し、Bostonian は90年代までアメリカ生産を続けていたので、少なくとも
90年代初期までのWINDSORはきちんと作られていたようです。
生産コスト重視の他社に比べ、良い意味で「出遅れた」ということでしょうか。

CIMG0842.jpg


箱と中に入っていたリーフレット。金文字が高級感を高めます(^ ^)

CIMG0841.jpg


リーフレットの説明書きには、"HAND-SELECTED CALFSKIN UPPERS"
"FULL GRAIN LEATHER INSOLES" "FULL NATURAL LEATHER LININGS"など
高品質をアピールした文字が並びます。

古き良きアメリカ靴の最終世代のもの、と言えると思います。

Comment

Name - 村方  

Title - 

初めまして。
昔の記事ですのでお目に止まるか分かりませんが、どうしても教えていただきたい事がありコメントさせていただきました。

私はアメリカ靴には全く疎いのですが、先日Barrie LTD.の靴を一目惚れで購入してしまいました。↓これです。
https://instagram.com/p/BAPRhOZG9Vh/

インソールのGenuine leather insoleの文字からHanover系だという推測はついたのですが他に情報もなく、とにかく素性を突き止めるヒントを得ようとネットを彷徨っていたところ幸運にもこちらのブログと出会う事ができ、記事を遡りながらアメリカ靴について勉強させていただいておりました。

ところがこちらの記事の真ん中に掲載されているBostonianのコードバンが私の靴にそっくり(鳩目以外)であることに気付き大変驚きました。
となると、これはBarrie LTD.がBostonianに別注したものだと思うのですが…

記事で紹介されていたBostonianのコードバンウイングチップというのは、一体どのような靴なのでしょうか。
海外の記事では似た造形でCrown Windsorの記載が無いものもあり、混乱しています。
何か特別なモデルだったりしたのでしょうか。

お時間のある時で構いませんので、もし宜しければご教示願います。
よろしくお願いいたします。
2016.01.11 Mon 05:18
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

村方さん、はじめまして^_^

たいへん素晴らしいコードバンウィングですね!
外鳩目もカッコいい。

ハノーバーとボストニアンの関係ですが、共に70年代に
英国のクラークス社が買収しております。

80s以降、この2ブランドの靴はハノーバーの旧工場で
生産された、というのが定説となってます。
(より正確には、60年代からハノーバーはボストニアンの靴の
製造を請け負っていた、との情報もあります。)


従いまして、この靴は旧ハノーバー工場製、ということで間違い
ないかと。記事の Bostonian Crown Windsorもハノーバー工場製ですね。

ちなみにBarrie Ltdはボストン近郊に本店があった老舗ショップで、
ハノーバーやチーニーに発注していたようです。

以上ご参考になれば幸いです^_^

2016.01.11 Mon 12:15
Edit | Reply |  

Name - 村方  

Title - 

お返事ありがとうございます。
靴を褒めていただけて嬉しいです!

なるほど、買収したのはクラークスでも両社ともHanover工場製だったのですね。
60年代から、というのは初耳でした。その時代のものも手に入れてみたいです。

自分でも調べてみたところ、この靴自体はBostonianの靴の多くとメダリオンが一致しており、さらに何種類かの素材でBostonianのラインナップにあったようです。
なので、恐らくBarrieがBostonianに別注し製造はHanover、という流れなのでしょうね。
ヒールがO'sullivanのダブテイルでライニングが黒の豚革という仕様もCROWN WINDSOR BY BOSTONIAN時代のBostonian-Hanoverであることを裏付けてくれそうです。
素性が分かってきてすっきりしました。
ご協力ありがとうございます。

しかし、アメリカ旧靴は面白いですね!
深く掘り下げていくほどワクワクしますし、靴自体の造りの良さにも感動してしまいました。
改めて良い靴に出会えて幸運だったと思います。
これからもblogで勉強させて頂きます。
2016.01.11 Mon 17:51
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

村方さん、

なるほど、Barrieの靴はボストニアンに似てますか。
これは素晴らしい情報です^_^
私も倉庫のどこかにあったと思うので探してみます。

アメリカ旧靴に関してはとにかくメーカー数が膨大なため、まだまだ
分かってないことが山積しています。
この世界のリーバイスに相当するフローシャイムの年代研究もようやく
ここ2年くらいである程度つかめたくらいで。。。

でも逆に考えれば、ビンテージリーバイスやレッドウィングほど
価値体系が固まってないので、そこのところに面白さがあるような気がします。

今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m
2016.01.12 Tue 00:07
Edit | Reply |  

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