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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

olivetti の LETTERA10 




1980年頃に買ったオリベッティのタイプライター。
地元の大手家電量販店で購入しました。電器屋さんで売っていたというのは、今思えば少々
不思議な感じもしますね。お年玉をはたいた記憶がありますから、2、3万はしたのではな
かったでしょうか。購入する前に何度も店へ下見に行き、カタログも検討したので、実際に
買った時はとてもうれしかったのを覚えています。

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この LETTERA10 は当時のオリベッティの中では最廉価のタイプライター。
たぶんこれより安い日本製はあったと思うのですが、この丸っこいデザインに惹かれたのだ
と思います。オリベッティはイタリア企業ですが、廉価版だからでしょうか、スペイン製の
表記が見えます。

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当時私は中学生で、当然ながら英語習いたて。レコードの英語の歌詞をタイプして喜んでい
ました。この頃は英語にさほど興味があったわけではなく、活字を自分の手で打てるという
ことに新鮮な感動がありました。

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まだワープロ黎明期で、学校の先生はガリ版でプリントを作っていた時代。
あるときテスト問題の活字の奇麗さに驚いたことがありました。見慣れたガリ版ではなく、
普通の活字だったのです。それは「和文タイプライター」というもので打ったものだと知り
「世の中には何て便利なモノがあるんだろう」と思ったものです。おそらく使いこなすには
相当の苦労が必要だったはずで、今のように簡単なキーボードの操作で気軽に文字が打てる
ようになるとは思いませんでした。普段はあまり感じないですが、今は確かにあの頃の未来
なんですね(←遠い目...)。

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ところで、このタイプライター、数度の引っ越しにも関わらず廃棄処分を免れ、まだ手元に
ある果報者です。実はこの記事を書くために引っ張り出してみたところ、打ちかけの用紙が
挟まったままでした。この歌詞は以前紹介したスザンヌ・ベガの「ルカ」です。
1987年の発売時に買ったアルバムの曲で、これはその頃打ったものだと思いますので、
実に20年間ホコリをかぶっていたことになります。

もう今ではインテリアくらいにしかなりませんが、キーを叩く時の力加減の問題で生じる
文字の濃淡や元祖メカニカルタッチの音は味わい深いものがありますね。
私たちくらいがタイプライターに憧れを持っていた最後の世代かもしれません。

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