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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

ヨーロッパへの憧れ。FLORSHEIM “THE LUCERNE”(Deadstock) 


先日落札したフローシャイムが到着しました。




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品番「20616」、The LUCERNE。
たぶん、「ルツェルン」と発音するのだと思います。

スイスのルツェルン湖畔の町の名前。



lucerne.jpg





似たような感じの靴、たくさん持っているので気が付きませんでしたが、
ネットで検索したら、自分の記事に行き当たりました(^^ゞ



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同じモノですね。

ただ、前回のは69年製で、今回のは1960年製。



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広告上では59年が初出(LUCERNEの名は58年に見られます)。Vクリートさんの69年カタログ
にも記載されているので、少なくとも10年以上は生産されたロングセラーモデル。
もしかするともっと後年まで作られていたのかもしれません。


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69年製をどっかにしまいこんでるので、正確な比較ができてませんが、何となく60年製
の方がオーラがあるように感じます。
(この辺は実に興味深いテーマだと思います。60s初頭と後半では何が変わったのか。
同メーカーの同一モデルをデッドストック状態で比較できる機会はあまりないでしょうから。)



fls20616.jpg



古いアドを見てると分かりますが、アメリカ靴は50年代後半辺りからコンチネンタル志向
というか、ヨーロピアンテイストが流行し始めます。




fls20616 5




流線形になって、スマートなデザインに。
見方によってはフェミニンな印象を受ける人もいるかもしれません。

一般にアメリカ靴というとオールデンに代表されるような「武骨な」感じをイメージされやすい
ですが、愛好家の皆様はご存知のように、主に60年代はこの手の華奢な感じのモノも多いですね。


戦後、アメリカ経済の「一人勝ち」の時代、パンナムとかでヨーロッパのリゾートに出かける
アメリカ人が増えたんだと思います。南フランスとか、イタリア、そしてスイス。

私たちがアメリカに憧れを抱くように、アメリカ人の多くもまた、ヨーロッパに憧れを
持っているのでしょう。

豊かになって、ヨーロッパへの旅行ができるようになった。
そういう流れの中で、こういうヨーロピアンテイストがアメリカ靴にも流行ったのではないかと。


ところで、この靴。



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やはり革質がすばらしいです。
薄くて柔らかくて、とてもしなやか。

ウェスト部分も絞られていて、ミニマムな意匠ながら、とても立体的。

この手のスタイルは、現代ではありふれているので、旧靴愛好家の間でもあまり
人気がないかもしれませんが、コレはその源流ですから、個人的には、結構「奥深い」
モノがあると思います。

たぶん、シューティーさんやS8Sさんなどのプロの方により評価されそうな気が(^^ゞ



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細部のつくり込みも丁寧です。

この辺が「オーラ」を感じる部分に繋がっているのだと思います。



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人に気力、知力、体力がピークを迎える時期があるように、おそらく国にも
そういう絶頂期があるのでしょう。

戦後アメリカが50sにその階段を登っていって、60sに最盛期を迎えた。
そう考えると、66年のロイヤルインペリアルの登場がその頂点だったのかもしれません。






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Comment

Name - スニゲーター  

Title - 

ヨーロッパに憧れ、それっぽいものを作ったり、独自色を出そうとしたり、今のイメージのアメリカ靴になりきる前が私は好きですね。
この辺の時代までは、アメリカの、悩み、が見えて面白いです。
一見王道ですが、この辺もまた、「こんなそのままでいいのだろうか・・・」というアメリカの悩みが感じられて楽しめます。
70sからまた変化が加わり、アメリカのイメージらしい開き直りが感じられますが、私が好きなのは、やはりそれ以前の、なにやってんだろう感でしょうか・・・。
そういう意味では60sの最後の徒花なUチップは不思議な愛おしさがありますね。
私もかつて似たようなものを持っていて、売ってしまったのですが、結構後悔しております。
2017.07.13 Thu 00:28
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

スニゲーターさん、

アメリカは人種の坩堝ですから、多様なニーズに応える必要から
いろいろなスタイルがあるのでしょうね。
現在でもアレンのラインナップを見てると、そのことを認識させられます。Uウィングもそうですが、一時期すごく流行したモノはパクられて、陳腐化しますよね。ただ、この靴もそうですが、オリジナルに近いモノは、やはり輝きがあるような気がします。写真だと伝わり辛いのですが。。
2017.07.13 Thu 11:03
Edit | Reply |  

Name - kojinandayo  

Title - 

Uウィング、Vチップ系に惹かれるのは他にない唯一無二の存在感を感じる気がするんですよね
スニゲーターさんへのコメント返しでもおっしゃられてるように、今この形を真似ても同じようなものは出来ないなぁと感じます

沢山のメーカーが同じようなものを出してたことから、かつては王道スタイルだったようにも感じてます
2017.07.15 Sat 00:06
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

kojinandayo さん、


> Uウィング、Vチップ系に惹かれるのは他にない唯一無二の存在感を感じる気がするんですよね
> スニゲーターさんへのコメント返しでもおっしゃられてるように、今この形を真似ても同じようなものは出来ないなぁと感じます
> 沢山のメーカーが同じようなものを出してたことから、かつては王道スタイルだったようにも感じてます


派手な意匠、というか、特徴のある靴に人気が集中するのはもっともなんですが、

ビン靴と言われなければ分からない「さりげなさ」がシブいと思います(^^ゞ

DVCさんのカタログ見ると、似たようなUチップでもステッチの有る無しで数種類ラインナップ
されていますね。シーム位置の高低もいろいろあって、実に多彩です。
こういう細かいところでオシャレを楽しんでいたんですね。
「よく分かってる」感じがします。


2017.07.15 Sat 07:39
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