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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

アメリカ旧靴を歩く <4> 

アメリカ旧靴を歩く

第4回目のテーマは「旧靴ブームは第2段階へ」です。


ユーズド靴はいつごろから受容され始めたのか?


スーパー8シューズさんがウェブショップを立ち上げられたのが2009年。
おじおじさんのブログでアメリカ古靴が紹介されたのが2010年。

私がデッド縛りの禁を破って、初めてユーズド靴に手を出したのも2010年。

その辺からジワジワ盛り上がり始めて、2014年辺りから一気にお仲間が増えた印象があります。


S8Sさん以前は、例の「四天王ショップ」が90年代半ばからアメリカビンテージ靴を扱ってました。
この辺のお店は、いわゆる「デッド屋さん」なので、当然デッドストック靴のみ。
当初は40s50sの箱付きデッドストックが大量に見つかったと聞きます。

私がアメリカ旧靴を集め始めた2005年あたりでは、まだその「余韻」があって、当時まだ評価されて
いなかったFSPなどは大変安価でデッドが売られていました。

風向きが変わり出したのが、上記2010年頃。

デッドが枯渇し始め、代わってユーズド靴がヤフオクにチラホラ出品されるようになりました。


flsstore.jpg





ユーズドの方が「レアモノ」が出やすい


デッドストックは残存量が限られています。
それに比べれば、ユーズド靴は圧倒的に多い。ほぼ無尽蔵とも言える。
当然ながら、レアモノや旧いモノが見つかる可能性は比較にならないほど高いワケです。

おそらく、この7年前の時期に、そのことに私だけでなく、多くの人が気付き始めたのだと思います。
ユーズド靴と言っても、試し履きの新品同様のモノもあるし、ミントコンディションのモノも多い。
それらに間口を広げるだけで、格段に「選べる」世界が広がる。

このデッドからユーズド受容への流れは、古着の世界でもあったのでしょう。
古い時代のリーバイス501のフラッシャー付き完品デッドだけを集めてるマニアもいるでしょうが、
ユーズドがより多くの人に受容・認知されたとき、はじめて「ビンテージリーバイス市場」が成立したのだと思います。

ビンテージ靴にも同じことが起こった、ということなのかもしれません。



Florhseim 20s catalog




ビンテージ靴ブームは「次のステージへ」?


2014年頃に、特にフローシャイムの年代判別に関する議論が活発に行われ、その情報が
広まった結果、今やアメリカ本国にまで愛好家が現れています。
ユーズドで、ラージサイズでもフローシャイムなら、結構な値が付くようになりました。

70sインペリアルや80sロイヤルより、60sインペリアルの方が明らかに人気が高い、と思います。
インペリアル系に限らず、より古いモノ、レアモノに人気が「集中する」傾向が顕著になった気もします。

これは明らかに、「次のステージ」へ進まれた方が多いことを示唆しています。

考えてみれば当然かもしれません。

趣味はだんだん深まって行くモノですから(^^ゞ

ビン靴に比較的最近興味を持った方も、この界隈のブログをご覧になれば、それだけで
スタートラインが奥の方になるでしょうから、いきなり「最前線」に立つことになりますね^_^

逆に考えれば、人気が2極分化していて、同じくらいのレベルのモノでもフローシャイムと
それ以外のブランドでは結構な差があるように感じます。
目利きができれば、逆にチャンスですね(^^ゞ



weyenbergad2.jpg





50sのミントか、70s80sのデッドか?


私自身は今「ユーズド受容派」ですが、本音を言えば、できればデッドに越したことはないと思っています。
たぶんこれは多くの方に同意して頂ける点かと。
そこで出てくるのが上の命題です(^^ゞ

いわゆる「ビョーキ」が進行すると、「目が肥える」と、前者、つまり50s以前に向かうのが
自然の流れかもしれません。

ただ、一般に古ければ古いモノほど、「両刃の剣」であることも分かってきます。
一度でも破損やクラックなどの「痛い目」に遭うと、その後はどうしても慎重にならざるを得ない(^^ゞ

そうなると、普段履きの靴として、後者が浮上してきます。
比較的新しいので、「丈夫」ですし、わざわざユーズドを選ばなくとも、デッドやミントが安く手に入る。
そして、日常使いしているモノに愛着が湧くのも、また「あるある」(^^ゞ

確かにS品番はスゴイモノが多いけど、70sのインペリアルだって結構スゴイ、と。
原点回帰というか、旧いモノに触れたからこそ、実用ビンテージとしての70s80sの価値が
分かることもあるような気がします。

で、そういうモノを履いてると、また改めて50sの凄さを再発見する、と(^^ゞ

私の理論では、ここまでくれば、さらに上の段階(というかドツボコース)かな、と。。。(笑)


flsshop.jpg







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Comment

Name - スニゲーター  

Title - 

最近はVarsityなどの繊細なスムースに起こる縦割れが、ツリーで伸ばす延命処置以外は対処不能に近い。という結論に到り、ツリーを増やしたりしていますが、ちょっと考えがまた変動してきています。
思えばこの道へ入門の1足であった、70sインペリアルは、保湿なんて知らない頃、一切の手入れをせずともまったく問題なく履けていましたし・・・。
小ばかにされがちですが、80sロイヤルだって靴としてのレベルは相当のものです。あれは余程のハズレを引かない限り、メンテナンス不要かと思われるくらいですし。(ただ80sはヘンに光る革なのでどうも好きにはなれませんが・・・)
そんなこんなで、40sからは心が離れてきました。歩くのが恐いです。
勿論良いのがあれば考えてしまいますが・・・。以前より、60s~70s前半に関心が強くなってきましたね。
ええ、ドツボコースです。
2017.07.02 Sun 23:17
Edit | Reply |  

Name - スニゲーター  

Title - 

追記、先日はご教示ありがとうございます。
2017.07.02 Sun 23:53
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

スニゲーターさん、


> 最近はVarsityなどの繊細なスムースに起こる縦割れが、ツリーで伸ばす延命処置以外は対処不能に近い。という結論に到り、ツリーを増やしたりしていますが、ちょっと考えがまた変動してきています。


あの辺はちょっと油断するとすぐクラックの餌食になりますからね。。。
確かに旧い方がオーラが半端ないんですが、まさに両刃の剣という。
「ビン靴は良いんだろうけど、手入れが大変そうなんで手を出せません」という意見を
頂いたことがありますが、すごく正解な気がします(^^ゞ


> 思えばこの道へ入門の1足であった、70sインペリアルは、保湿なんて知らない頃、一切の手入れをせずともまったく問題なく履けていましたし・・・。
> 小ばかにされがちですが、80sロイヤルだって靴としてのレベルは相当のものです。あれは余程のハズレを引かない限り、メンテナンス不要かと思われるくらいですし。(ただ80sはヘンに光る革なのでどうも好きにはなれませんが・・・)


この辺は、「ビンテージコレクター」なのか、あくまで「ビンテージを取り入れていく派」なのかに
よるのですが、たぶん私たちは両方の要素があるんで、話が複雑化するのでしょうね(笑)。


> そんなこんなで、40sからは心が離れてきました。歩くのが恐いです。
> 勿論良いのがあれば考えてしまいますが・・・。以前より、60s~70s前半に関心が強くなってきましたね。
> ええ、ドツボコースです。


見る分には戦前のモノが良いですし、資産価値から言えばあるのでしょうけど、
実用することを考えれば60sが落とし所でしょうね。
でもモノ凄い40s50sを見ると、「やっぱり良いなあ」と思う。
ドツボコースですね(笑)。

2017.07.03 Mon 13:03
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Name - Iron  

Title - 

この記事を読んでドキっとしました。
実用重視の靴を探しているのに、ついつい旧い年代のペアが目についてしまう。
お前は結局なにが欲しいんだ?と問われれば、どっちも欲しい、と答えるしかない状態であります(^^;)
2017.07.03 Mon 21:39
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Name - tomojin329  

Title - 

思えば私がアメリカ旧靴に興味を持ち始めたのは2011年の終わり頃からでした。まだその時は履くための靴という至極まっとうな理由で購入していたので購入ペース年に数足だったかと。。。

旧靴の盛り上がりはやはり【なおけんたさん・ナオキさん・shoesaddictさん・電池さん】の盛り上がりからeuropeanblendさんの復活が大きかったかと思います。
私自身の購入ペースが激変したのもやはり2014年~で、
それまで2年間で15足ほどのペースが、1年で30足というハイペースに(;^_^A

実用ビンテージとしての70s80sの価値、私もここ最近そう感じております。きっかけは80年代のU-wingだったんですが、履いていくうちに愛着も出てきて(^^)
あとこの年代ならデッドでも心が痛まないという。。。
(50s、60sのデッドは貧乏性の私にとっては完全に観賞用です)

50s、60sから70s頃への流れがいずれ来るのかもしれないですね。そうなるとビンテージジーンズやレッドウィングなどと同じ様な流れがフローシャイムにも訪れるのでしょうか・・・。
2017.07.03 Mon 23:15
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

Ironさん、


> この記事を読んでドキっとしました。
> 実用重視の靴を探しているのに、ついつい旧い年代のペアが目についてしまう。
> お前は結局なにが欲しいんだ?と問われれば、どっちも欲しい、と答えるしかない状態であります(^^;)


旧い良品が見つかれば、それはそれで迷わず確保だと思います^_^
今は50s以前でそこそこのモノなら争奪戦ですから。

ただ、それとは別に、実用性重視ということでしたら、70s80sのデッドに近いモノも重宝するのでは
ないかと。私なんかはその普段履き用のストックが溢れちゃってる面もありますけど(笑)。

旧いモノは革質が素晴らしいのですが、やはりその分、取り扱いが難しいのも確かです。

一度でも50sの素晴らしさに触れると、ある種の「ウィルス」に感染しますよね(^^ゞ

戦前はもっと良いのでは、とその辺まで行くのですが、わりと皆さん50s60sに戻ってくるようです。
で、普段履きは70s80s、と。。。

2017.07.03 Mon 23:19
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Name - kojinandayo  

Title - 

私が古靴に手を出し始めたのが2014年頃からなので、まさに3年前ですね
最初の靴は80年代でしたがあれよあれよと60年代から50年代の靴を探すドツボコースにまっしぐらでした

ただ、色々収集していくうちに実際実用靴としては70年代くらいが一番丁度いいなという気もしています

とは言え相も変わらず古い靴を探してしまうのはもはや修正となってしまったがゆえなのでしょうが…
2017.07.03 Mon 23:22
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Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

tomojin329さん、


> 思えば私がアメリカ旧靴に興味を持ち始めたのは2011年の終わり頃からでした。まだその時は履くための靴という至極まっとうな理由で購入していたので購入ペース年に数足だったかと。。。
>
> 旧靴の盛り上がりはやはり【なおけんたさん・ナオキさん・shoesaddictさん・電池さん】の盛り上がりからeuropeanblendさんの復活が大きかったかと思います。
> 私自身の購入ペースが激変したのもやはり2014年~で、
> それまで2年間で15足ほどのペースが、1年で30足というハイペースに(;^_^A


この界隈では、あの3年前の盛り上がりが凄かったですよね。
フローシャイムの研究が一気に進んだのも大きかったと思います。
まあ、知ってる人は実は知ってて「企業秘密」だったのかもしれませんが、
価値をはかる上で最も重要な「年代判別情報」が公開されたことのインパクトは
実に強力でした(^^ゞ



> 実用ビンテージとしての70s80sの価値、私もここ最近そう感じております。きっかけは80年代のU-wingだったんですが、履いていくうちに愛着も出てきて(^^)
> あとこの年代ならデッドでも心が痛まないという。。。
> (50s、60sのデッドは貧乏性の私にとっては完全に観賞用です)


何となくなんですが、箱付きデッドだと、なんか保存しておくのが自分の「使命」のような気がしてきます(^^ゞ
こういう人間の元に来たのも、靴にとっては何かの縁でしょうし。。。



> 50s、60sから70s頃への流れがいずれ来るのかもしれないですね。そうなるとビンテージジーンズやレッドウィングなどと同じ様な流れがフローシャイムにも訪れるのでしょうか・・・。



少なくともレアなモノとか、箱付きデッドなんかはそうなるかもしれませんね。
ただその前に、私たち以前の第1世代の愛好家の放出を待ちたいところです。
「四天王ショップ」に40s50sの箱付きデッドがゴロゴロしてた時代に購入されて
保管されてる方がいらっしゃるはずなので。。。
2017.07.03 Mon 23:49
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

kojinandayo さん、


> 私が古靴に手を出し始めたのが2014年頃からなので、まさに3年前ですね
> 最初の靴は80年代でしたがあれよあれよと60年代から50年代の靴を探すドツボコースにまっしぐらでした
>
> ただ、色々収集していくうちに実際実用靴としては70年代くらいが一番丁度いいなという気もしています
>
> とは言え相も変わらず古い靴を探してしまうのはもはや修正となってしまったがゆえなのでしょうが…



やはり何と言っても50s60sは「ゴールデンエイジ期」ですから、そこに惹かれるのは自然な流れですよね。
ユーズド受容の流れから、デッドではまず出てこなかったレアモノがたくさん出てくるようになったように
思います。以前はこんなにホイホイ50sは出てこなかったです。
ブームになって少し大きな需要が生まれたからこそ、供給が始まったのだと思います。
そういう意味では今がチャンスなのかもしれません。(と煽ってみたり。。。笑)
2017.07.03 Mon 23:55
Edit | Reply |  

Name - なおけんた  

Title - 

私の古靴第1号は、70sのフローシャイム・インペリアル(ウィングチップ)のUSEDでした。
まだアパートの一室だった頃のS8S で、デッドストックのFSPのVチップと比べてこちらを選びました。理由は価格が安いから。
高いデッドより安いUSEDという感覚でした。ただ、このFSPについては後悔してますけど。これ以降、私はマイサイズのFSP VチップにUSED でも出会えていません。
私は価格(の安さ)にこだわるあまり、USED を中心に手に入れてきました。安いデッドなら手に入れましたが、なかなかないですよね。
それから「履く」ことを考えて手に入れてきましたので、デッドよりはUSED の方が気が楽ですよね。
さらに「再生」に面白味を感じてきたのでよけいにUSED を求める傾向があります。

古靴世界の深みにハマっていくと、60s・50sに気持ちが向かいましたが、履くことを念頭に入れるとこれらはデリケートですね。60s・50sが手に入りにくくなった今、履物としての古靴なら、70s・80sあたりもいいかなあと思い始めています。
根がいい加減ですからねえ。コロコロ変わっちゃうんですね。
2017.07.04 Tue 21:10
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

なおけんたさん、

ユーズド旧靴の普及にS8Sさんの果たした役割は大きいと思います。
先見の明がありましたね。

どうしてもユーズド靴に抵抗がある人は多いので、多分、それ以前に
デッド靴を買っていた層はこれくらいの時期に「卒業」されて、新たな
愛好家にバトンタッチしたように思います。

デッドが安く買えた頃の記憶があると、どうしてもそこに縛られちゃいますから。


長くこういった靴を収集していると、ある時期は「とにかく50s!」とか「いや戦前だ!」と
だんだん先鋭化する時期があって(笑)、そういった時期にたまたま普段履き用に70sを手に入れて
履きだすと、「おっ、これはこれで良いじゃん」となる。ちょうど戦後のアメリカ人が経てきた
流行の変遷を追体験してる感じと言いましょうか。。。

Uウィングも20,30集めると、さすがに「飽きて」くるので。。。(笑)


ところで、何となくなんですが、古靴コードバンは以前ほど殺到しなくなったように感じます。
やはり皆さん、いろいろ「経験」されたのではないかと(^^ゞ

個人的に、ビン靴に3万以上は余程のことがない限り、厳しいですね。
ショーンハイトさん始め、それくらいで「オーダー」できるとこ結構ありますから。
「ビンテージ」の付加価値に重きを置く人以外、コレ以上高騰すると離れていくのではないでしょうか。
2017.07.05 Wed 14:09
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