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N.O.S. w/box (旧お気に入りモノ図鑑)

自分の好きなモノ、気になるモノを紹介していくブログです。

ブログ10年を振り返る(下) 


このブログで記事にした靴は、ここ数年で大きく変化しました。
それは、「デッドストック」の割合が減り、「中古靴」が増えたこと。

ブログタイトルにしているくらい、私は「箱付きデッドストック」に並々ならぬ(笑)執着を持ってきました。

ただ、最近は50s60sの良品デッド靴が枯渇してきていますし、あっても高価。

「ようやく正当な評価を受けるようになったか。。。」という、売れないバンドの
ブレイクを見守った古参ファンのような心境。
嬉しい半面、チケットが取りづらくなった、と嘆く気持ちもあり。。。(笑)




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私はもともと古着にも抵抗がありましたし、中古靴は論外でした。
電車のつり革に触れないような潔癖症ではないですが、革靴は基本洗えませんし、
足は一日にコップ1杯の汗をかくと言いますし。。(^^ゞ

それでもユーズド靴に手を出し始めたのは、デッド靴の減少という消極的な理由以上に、
以下の魅力的な要素に気付いたからです。


☆もし箱付きデッドで出てきたら5万、ことによると10万以上の価値があるであろう靴が
 場合によっては数千円で買える。数回履き程度のミントコンディションであれば新品と
 さほど変わらず、中古靴への抵抗感も薄まる。

☆旧いアドでしか目にしない「伝説のメーカー」のモノがユーズドだと手に入る。
 この「広告」の切り抜き自体、取引対象になるくらいのモノなのに、その「実物」に
 触れることができる。

☆自前のリテールストア中心に展開していたブランドなど、箱付きデッドではまず
 お目にかかれないメーカーのモノが出てくる。
 特にフローシャイムがその好例であり、しかもここは旧いアメリカ靴を代表するメーカー。
 流通量として、圧倒的にユーズドの割合が高く、しかも豊富。

☆プチブームの影響か不況のせいか、古着屋さんやリサイクルショップでの中古革靴の
 取扱量が増えた。中には意外なお宝もあったりする。


☆そして最大のメリット。箱付きデッドだと畏れ多くて履き下ろせないけれど、一度でも使用
 されたモノだと、気軽に履ける。


あと、中古靴を手入れして蘇生させる、というデッド靴にはない愉しみ方もありますね。




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どちらかと言えば、若い方のほうがユーズドに抵抗が薄いのかも。
デッド専門店の店主さんのお話しを聞くと、やはり40代以上の人はデッド派が多いとのこと。
これはよく分かる気がします。

この辺はどっちが正しいとかではなく、大まかには世代間の価値観の相違かな、と。



ところで、お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、私は意図的に「旧靴」という言葉を使っています。

「古靴」というと、「古い靴」一般ともとれますが、個人的には「古着」の靴=中古靴というイメージがあり、
デッド靴もあるので、両方を指せる「旧靴」が最もふさわしいと考えたからです。
「ビンテージ靴」も考えましたが、これだと70s以降の靴は入れにくいですので。




JM65.jpg





ともかく、この10年間で、私のいちばんの変化は、「中古靴」に対する偏見が薄くなったことです。

「なくなった」ではなく、「薄くなった」と表現したのは、
いまだに「箱付きデッド」に対するこだわりは捨てきれてないことと、
最近の「中古靴」の価格上昇はちょっと行き過ぎかな、と思うからです。

私は、ユーズド靴に関しては、「焦る必要はまったくない」と考えています。
ベンチメイドの英国靴と違い、基本、大量生産されたモノですから。
ここ2年くらい見ても、かなりの「レアモノ」フローシャイムが出てきましたし。

あまり血眼にならずとも、のんびり構えてて良いのではないでしょうか。
釣りと同じで、そのうち大物が引っ掛かると思います。
過去に生まれた「魚」がたくさんありますから(^^ゞ




silkeggs.jpg




アメリカ旧靴はクルマや時計、ジーンズに比べれば市場としては新しいカテゴリー。
相場はあってないような印象があります。
だからこそ「面白い」とも言えますし、ひょっとしたら私たち愛好家がそれを決めつつ
あるのかもしれませんね。





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Comment

Name - なおけんた  

Title - 

私はユーズドのKenmoorから入ってしまったので、ユーズドに抵抗がほとんどないんですよね。
でも、あの時、Super8Shoesの堀口さんからデッドのFSPのVチップも勧められたんです。
その時FSPを選んでいたら、自分の嗜好はデッド派になっていたかもしれません。
日頃から「靴は履かないとね」と豪語しているわりには、デッドを履き下ろすのにかなりの勇気を要します(笑)。
履けない靴まで手に入れちゃったし。
履き下ろす勇気がないまま、経済的問題(笑)からオークションに出したこともあります。
最近ではデッドも出てこないので、状態のいい(または珍しい)ユーズドを待っているところですが、我慢できずにすぐ飛びついてしまうので、セラーが釣り師で私の方が魚かなと思っています。
2016.10.25 Tue 16:54
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

なおけんたさん、

私は新車を買っても、なかなかシートのビニールをはがせないタイプの人間なので(^^ゞ
なかなか箱付きデッドをおろすのは勇気が要ります。
それでもかなりの数使用しましたが、何となく「罪悪感」があるんですよね(笑)。

確かに私たちの方が「魚」ですね(^^ゞ
私は「デッドストック」というエサに飛びついちゃいます。
2016.10.26 Wed 13:45
Edit | Reply |  

Name - たか  

Title - 

10周年おめでとうございます!
上中下と興味深く拝読させていただきました。
2016年の短靴70足という現代に現れた王貞治ばりの大記録…私がこれまで入手した短靴全てより多いです Σ(゚д゚;)

私がヴィンテージブーツにハマったのが汚いrangerのブーツを丸洗いしたら素晴らしい革が現れeuropeanblendさんのブログで「E-Jというメーカーか、フムフム」と知ったことがきっかけ、短靴にハマったのがedgertonの靴をタダで入手しeuropeanblendさんのブログで「こんなに素晴らしい革なのに廉価ラインなのか…」と思ったのがきっかけでした。
私のようなきっかけの人が多数いるような気がします。
綺麗な画像やメーカーの歴史・当時のアメリカ事情まで網羅した記事など、どっぷりハマる要素が満載かと(私がそうだったので^_^;)

イーベイを見ていると、不安視していた高騰が思ったほどではないな~と感じています。
タートのアーネルが高騰した時は、数年で2万→10万(ヤフオクでは20万とか( ´△`))になり、一瞬で絶滅危惧種になったのを経験したので…。
雑誌などのメディアに取り上げられない(あってもオールデンやウエストンなどの現行靴のついでとか)、主戦場がイーベイ、圧倒的にこの界隈の方の情報量・リサーチ力が飛びぬけている、ということで「流行るうま味&アドバンテージ」が少ないのかな、と。

それでも数・質は確実に低下しているので特定のジャンルに絞っている人には年々厳しくなっていると思いますが、私のように何にでも飛びつく魚(アホ^^)には中々良い出会いに恵まれています。
(先日もまさかの50年代デッドのレッドウイングを格安で入手できましたヾ(@^▽^@)ノ )

個人的に気になるのがサイズと価格でしょうか。良いと思う靴はほぼサイズ10以上、価格100ドル以上なんですよね…
こればかりは貧乏人の自分にはどうしようもできない…
また、6や6.5の人は土俵にすら立てないのではないでしょうか?

ユーズドに関しては、確かに若い人は気にならないような気がします。
若い人は価格と状態を天秤にかけて上手に買い物をする人が多い、売る側としては財布のひもが固い難敵、と有名古着屋の方が仰っていたのを思い出します。

長文になりましたが、今後もよろしくお願いします<m(__)m>
2016.10.30 Sun 01:22
Edit | Reply |  

Name - europeanblend  

Title - Re: タイトルなし

たかさん、

過分なお言葉、ありがとうございます^_^

そう言って頂けると、私も少しは世間の役に立ってるかと嬉しく思います。


この10年間での旧靴界でのいちばんの変化は、「ユーズドに価値が付き始めた」ことだと思います。

5年くらいまでは「ほぼタダ」同然でした。
これも良品デッドの枯渇というか、国内のビンテージショップに以前のようにデッドが入って来ない
状況が拍車をかけていると思われます。
あと、おっしゃるようにユーズドに抵抗感をあまり感じない若い方が増えたのもあるのでしょうね。

ただ、インスタで何度かメッセージを頂いたのですが、やはり修理が大変だったり、革がボロボロ
になって破棄せざるを得なくなった、ということがあるようです。

私たちはその辺織り込み済なので良いとしても、そういう「負」の部分も愛好家としてお伝えする
必要があるのかな、と。


50sのRWデッド、しかも格安とは、それはスゴイですね!!
ハンタータグもしくは紺タグということですよね。
エンジニアなら軽く20万以上の価値。。。

お披露目楽しみです!(^^)!


サイズ的にはおっしゃるように、60s以降は大きいサイズ有利、50s前半以前は
小さいサイズの方が出やすいと思います。戦後のアメリカ人の巨大化が顕著です(^^ゞ

そして人気の中心はやはりフローシャイムですね。

以前からの愛好家(=デッド派)はフローシャイムというと70sのインペリアルのデッドは
持ってて、作りは重厚だけど、あの革の感じですから、だったらFSPやWeyenbergの50s60sデッド
の方が、、、という流れだったと思います。

ところが、ユーズドが市民権を得始めて、年代解析が完了すると途端にレアなユーズドが出品される
ようになりました。


以前は疑っていましたが、ホントに向こうは日本の動向を注視してるんですね。
アメリカンビンテージは日本が作ってる、と言えるのかもしれません。


以前から思ってましたが、たかさんの金銭感覚はすごく正しいと思います。
100ドル以上になると少なからずリスクが発生します。
それに自分で上限を決めないと、オクは際限がありませんし。。。

コレクション対象ではなく、単に「靴」として見た場合、国内で3万も出せば
結構な「新品靴」がよりどりみどりです。こんなに革靴が選び放題の国は日本
以外ないのでは、と思います。

私は、なおけんたさんが昭和の職人さんや良心的な価格設定の靴工房の靴を評価されて
いらっしゃるのは素晴らしいと思っています。
羽田空港のお店とか福岡の老舗靴屋さんとかは、ジョンロブの関係者なんかが来て値段を聞いたら
ぶったまげるのではないかと(^^ゞ

とりとめがなくなってしまいました(笑)

お互い、少ないこづかいをいかに有効活用できるか、意見交換していきたいですね(^^ゞ

今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m




2016.10.30 Sun 15:24
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