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2012-05

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Alden の#68098H

「アメリカ製ブーツ祭り シーズン4」 第5回。



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オールデンの6インチハイトブーツ。
素材は#8 のコードバンで、モディファイドラスト。



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ソールはGoodyear社のスポンジソール。
#8コードバンにこのソールの組み合わせはあまり見ないかもしれません。



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アイレット部分も通常よく見る 5ホール+4フックではなく 9ホールに
なっていて、この辺りにも惹かれました。


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たぶん2009年製で、どこぞの海外別注だと思うのですが、なかなか肉厚な
コードバンが使われています。オールデンのコードバンも結構バラつきが
あるように思います。


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タン部分も一枚革仕様。
ホーウィン社のスタンプがマニアには嬉しいところです。←末期症状 (‘∀`)


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重厚なコードバンにカジュアルな印象のスポンジソール。
こんなのが成立するのもオールデンならではかもしれません。


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Red Wing 915-2

「アメリカ製ブーツ祭り シーズン4」 第4回。



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レッドウィング915-2。
1984年製のデッドストックで、PT83アプルーブド。



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鉱山労働者用のセーフティブーツで、スチールトゥ仕様。
少なくとも60年代から作られていて、89年製まで見たことがあるので、
おそらくその辺りでディスコンになった模様。

ただ同系統のキャップトゥブーツはその後も生産されていて、
90年代には4415、そして現在のアイアンレンジ・シリーズへと引き
継がれています。


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分厚いオイルドレザーに、ポッコリのスチールトゥ。
歴代のRWモデルの中でも屈指の力強いフォルムが特徴。



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この80sの915は深めのブラウンカラーで、端的に言えば焦げ茶色。
60s、70sの915は薄めの茶色が多いような気がします。

ただこの辺の染色具合に関しては、昔のRWはかなりアバウトで、
同時期、同品番でもかなり差がありますね。

作業靴ですから気にしなかったのでしょうが、中には期せずして
絶妙な2トーンになってるものもあったりして、逆に面白いです。




IMGP5457.jpg



ソールはレッドウィングの耐油コードソール。
基本的に915のソールはこれですが、旧いモノはコードソールの
白い繊維が目立つものが多いように思います。



redwing_915_60s_0828_01.jpg


また、60s のSafety Wing時代のものはヒールのレッドウィングマークが
文字通り赤だったり、



redwing 915.85


80sの一部には Neoprene の別バージョンが使われていたりします。



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昔の安全ブーツで、ファッション性など全く狙っていないのですが、
そんな部分にワークブーツとしてのリアリティを感じます。


Chippewa の 6inch Height Work Shoe

「アメリカ製ブーツ祭り シーズン4」 第3回



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チペワの6インチワークブーツ。
デッドストックで、50年代末期~60s前半のものと推定。



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ブラックに近いですが、濃い目のバーガンディという感じの色合い。



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素材はおそらくホースハイド。
厚みもさることながら、油分が多く、しっとりしています。
やはり昔の馬革は格別です。



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ソールの作りも若干高級感があり、なかなか色気が感じられます。



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オレンジステッチ。この手のブーツによく見られるディテールです。



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この刺繍縄タグは結構古いと思われます。
個人的な見解ですが、レッドウィングの紺タグに相当する時代
のもので、60年代半ば辺りまでのものと認識しています。



chippewa1947ad.jpg



50sまでと言う人が多いですが、もう少し後の時代まで使われ
ていたような気がしています。RWと違い、サンプル数が少ない
ので正確なところは言えませんが…。




chippewa.jpg



Chippewa Shoe Mfg Company は1901年、Wisconsin州 Chippewa Falls
にて創業。当初から林業従事者のためのロガーブーツを製造、第1次
世界大戦時、ヨーロッパでのブーツ需要の増大に伴い発展を遂げました。
1930年代には、チペワのブランドイメージであるエンジニアブーツを発売。


chippewa1940s.jpg


アウトドアレジャーが盛んになった1950年代にはさまざまな用途のワーク
ブーツやレジャーブーツを手がけていました。

1984年に Justin社の傘下に入りましたが、現在でもアメリカメイドのワーク
ブーツを生産し続けているのは周知のとおりです。



IMGP5361.jpg


このブーツ、残念ながら NOS / without BOXだったので、当時の箱も
是非見てみたいところです。

R.J.のラフアウト・ウェスタンブーツ

「アメリカ製ブーツ祭り シーズン4」 第2回。




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R.J. というブランドのウェスタンブーツ。
おそらく80s後半~90s初頭あたりのもの。



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以前、ベージュのラフアウトレザーのブーツを探しているときに
偶然見つけて、デッドストックで購入。




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“EL PASO,TEXAS” の文字だけのシンプルなタグ。





大きな地図で見る


これを頼りに調べたところ、おそらくエルパソのALAMEDA Ave.
というところにある RJ BOOTS というところのものではないかと。
ここは一人でやってる個人工房のようです。




El_Paso_Translation_Service_convert_20111030190054.jpg



エルパソと言えば、メキシコとの国境の町。
橋を渡れば、徒歩でメキシコのシウダーファレスという町へ行けます。
25年ほど前、グレイハウンドでアメリカ横断バス旅行をしていた際、
ここでビックリするくらい安くて良いホテルを見つけ、しばらく滞在
したことを覚えています。 ちょうどその頃のものなので、個人的に
感慨深いものがあったりします。




IMGP5253.jpg


そんなに古いものではないし、作りが取り立ててスゴイわけでもありま
せんが、ラフアウトレザーの質感が良く、何よりサイズがピッタリなので、
愛用しています。


IMGP5274.jpg


特にこのベージュ色褪せ具合と毛羽立ちの感じが私的にツボです。



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ファッションアイテムでも高級品でもなく、テキサスでは単なる日用品
なんでしょうけど、逆にそれが普通ぽくって気に入っています。


Bondshire のウェリントンブーツ

アメリカ製ブーツ祭り シーズン4。

今シーズンの第1回目はこれ。



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Bondshire のプルオンブーツ。
デッドストックで、1960年代のものと推定しています。




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アメリカでこういうタイプのブーツは、ローパーとか、RWではペコス
などと呼ばれ、主に農場等での作業用として普及してきましたが、
このブーツに関しては、おそらく日常用に作られたものと推察して
います。



bondshire.jpg


Bondshire はウィスコンシンの Weinbrenner社が持っていたライン。
1892年創業の同社は、現在でも Thorogood ブランドを中心とする
ワークブーツメーカーとして存続していますが、60年代あたりまでは
このBondshire名義で主に紳士用のドレスシューズも手がけていました。



bondshire40s.jpg


たまに Bondshire の50s付近のドレスシューズを見かけますが、どれも
素晴らしいクオリティで、Florsheim や Weyenberg などの高級大衆靴と
ほぼ同等のレベルにあるものが多いと感じます。

以前、通りがかりの古着屋さんに50年代のBondshireが置いてあって、
店員さんが「高級靴ブランドだったんでしょう」と解説してくれましたが、
確かにそう思えるくらい、この当時のアメリカ大衆靴はレベルが高かった
と思います。



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さて、このブーツ。
形的にはシンプルなので、とりたてて何ということもないのですが、
やはり革がしなやかで、味わい深いものがあります。



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作りも粗雑なところがあまりなく、それゆえ、全体的に引き締まった
ドレッシーな雰囲気になっています。



bondshiresole.jpg


ソールはたぶん合成樹脂系のもの。この辺も60sらしい。



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ワークブーツ系ともウェスタンブーツ系ともまた違う、プルオンタイプの
ブーツというところが面白いと思います。

Edgerton のコンビ・フルブローグ

IMGP5043.jpg


Edgerton のコンビフルブローグ。
詳しい年代は不明ですが、50年代位までのものかと。


IMGP5067.jpg


IMGP5035.jpg



Edgerton はNunn Bush 傘下のブランド。
古い広告を見ると、本家 Nunn Bush より安い価格設定だったようで、
今で言うディフュージョンラインの位置付けだったと思われます。


edgerton_article.jpg


1934年にウィスコンシン州のエドガートンに工場が設立されたことを祝う記事。
1988年に閉鎖されるまで稼働していたようです。

世界恐慌(1929年)の痛手からアメリカが立ち直ろうとしていた時代で、記事
からも新工場に寄せる町の期待がうかがえます。



edgerton1930s-3.jpg

edgerton1930s-4.jpg

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edgerton1930s-2_20111020012104.jpg



これは1930年代の広告。このシリーズのイラスト、シンプルですごく良いと思います。
当時、5ドルというのは買いやすい価格帯だったようで、Jarman社も 5ドル均一の
Friendly Five Shoes というシリーズを出していました。



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素材はカーフ。
こういうスペクテイターシューズはカーフ×スエードのコンビのものを良く目に
しますが、これはホワイト部分もスムースレザーになっています。



IMGP5052_20111020021122.jpg



革質も良く、ブローギングも立体的で、独特のオーラが感じられます。
ピッチも細かく、実に手が込んでいるように思います。



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これが廉価版の靴だったということに驚きを感じます。

Pli-matic by Nunn Bush のプレーントゥ

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Pli-matic のプレーントゥ。
1960年代前半、おそらく61年のものと推定しています。



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Pli-matic はNunn Bush(1912年創業)のディヴィジョン・ブランド。
このPli-maticとは主にソールとインソールに関する新機能だったようで、
「柔らかく、弾力性に富むインソールとソールの特殊処理によって、今までにない
重さの軽減を実現」とあります。



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IMGP4930.jpg



かなり本格的な作りで、分厚いダブルソールに 全周ストームウェルト、V-cleat仕様。
ボートに乗っているようなコバの張り出し具合も、まさに Gunboats という感じです。




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超ナローな AA width なので、全体的にスマートな印象。特にトゥはややシャープに
見えます。 その分、コバがより強調され、独特の雰囲気になっている気がします。



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この靴は、シアトルのNordstrom とのダブルネーム。
今では全米5大デパートのひとつに数えられるノードストロームですが、もとは靴専門店。



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この時期は衣料品に手を伸ばし始めた頃で、まだ靴が本業でした。
これはその Nordstrom に Nunn Bush が供給していたもの。



nordstrom best


nordstrom best2


両社の関係は深かったようで、Nordstrom がBest Apparel社を買収し、1969年に
Nordstrom Best と社名変更をしてからも、同社名義の靴を手がけていました。
1973年に再び社名をNordstromに戻したので、Nordstrom Best名義の靴はこの4年間
のみ販売された、ということになります。


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1967年、Weyenberg (現Weyco) に買収され、現在も存続するNunn Bush。
80s以降は残念な感じになって行きますが、この頃はまだ十分に輝いていた
ように思います。


Stay hungry. Stay foolish.

たしか高校生の頃、テレビでmacintoshが紹介されているのを見て、衝撃を受けました。
当時まだ日本ではマイコンと呼ばれ、使うには複雑なコマンド操作が要求された頃。

そんな時代に、小学生でも使えるコンピュータが出来た、というのは驚きでした。

その番組では、子供たちが「マウス」というディバイズを使って、画面上に自由に絵を
描いていました。21世紀はこんな道具を使いこなすのかもしれない、と漠然と思ったこと
を覚えています。あれは確かにドラえもんの道具でした。

あれから四半世紀。
私は今その「未来の道具」を使って、ネットへつながり、この文章を書いています。

後世の歴史の教科書には、おそらく、「20世紀末~21世紀初頭にかけてはIT革命と
呼ばれるネットワーク技術の進歩が見られた。これはごく初期の技術ではあったが、
世界的に情報が共有されたという意味において、革新的な出来事であった。」
などと記述され、未来の受験生の頭痛の種をまたひとつ増やすことでしょう。

そして、「スティーブ・ジョブズ」の名もきっとそこにあるに違いありません。






whole earth catalogue



Weyenberg の#1134

IMGP4691.jpg



Weyenberg の... これは何と表現したらいいのか分かりませんが、
とりあえず、変型オーバーレイプラグド・シューズ、とでも。
デッドストックで、1960年製。




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これはMassagicラインではなく、Olympicラインのもの。
このラインは若い人向けだったようで、アグレッシブなデザインものを
多く目にします。



IMGP4688.jpg


フロントシーム部分が途中までしかなく、左右非対称の個性的な意匠。
見る角度によって、プレーントゥとUチップのどちらにも見えます。




IMGP4686.jpg


こんなデザイン、これ以外で見たことがありません。
発想もさることながら、どうやって作ったんだろう、と。

30s、40sのスペードソールにコバの張り出した色気たっぷりの靴も最高ですが、
late 50s~early 60s のアメリカ靴、とりわけ Weyenberg と Florsheim はデザインの
完成度と作りとのバランスが取れているという意味で、ひとつの頂点にあると思います。



IMGP4669.jpg


ガラス加工された革に、合成樹脂ソール。
これらは当時、靴素材の進歩として捉えられていたと思います。



IMGP4699.jpg


すなわち、新品状態を長く保つための表面加工に耐久性強化のための樹脂ソール。
今だと当たり前過ぎて、ともすれば安っぽく見られるかもしれませんが、半世紀も前の
ものですから、逆にスゴイと感じます。




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この靴、いつもの靴屋さんに2足入荷してたのですが、もう1足は職場の同僚が購入。

自分ではまだ下ろす勇気が持てないので、この同僚のを見て満足しています。



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それにしても50s、60sのアメリカ靴はバラエティに富んでいて実に面白い。
このウェインバーグなどはその最たるものだと思います。


IMGP4685.jpg


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